ボストン滞在記 その6 チャールズ川散策

アパートのすぐ近くを流れているチャールズ川。すでに何度も歩いてみた。水源はホプキントンのエコー湖。ホプキントンはボストン・マラソンのスタート地点である。そこから22の市と町を蛇行しながら流れてボストン・ハーバーに注ぎ込む。ちなみにこの不思議な川の名前(高橋という橋や長谷川という川に違和感を覚えるのと同じ感覚か)は、イギリスのチャールズ一世から取ったものだ。ニュー・イングランドの地図を作ったキャプテン・ジョン・スミスはこの川にマサチューセッツ・リヴァーというネイティヴ・アメリカンの名前を付けたのだが、地図を献上されたチャールズ一世がそんな野蛮な名前はやめてわしの名前にせいと言って変えさせたそうである。



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これまでチャールズ川の写真は3回撮った。最初はボストンに着いた翌日の6日(土)。この日は朝の9時ごろまで雨がふっており、その後はずっと曇り空で湿気がすごかった。湿度89%!まるで水の中を歩いているようだった。その日撮った川の写真は鉛色で寒々としていた。ちなみに、その翌日の日曜日には前日の湿気は嘘のようになくなり、空は青々と晴れ渡っていた。



次に写真を撮ったのは研修が始まった8日(月)。こちらは前回よりやや上流側。この日も晴天。ボストンの晴れた日は文字通り雲ひとつない晴天となる。その日差しの強いこと。サングラスを持ってくればよかったと後悔したほどだ。写真を撮るようになって気付いたが、青空が写るだけで写真がぐっと引き立つようになる。単に曇り空より明るくなるというだけではなく、木々の緑などが青空を背景にするとぐっと引き立つのである。8日のボストンはまさにそういう晴れっぷりだった。



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チャールズ・リヴァーの写真を撮った後、しばらくボストン大学の辺りを歩いた。この大学はチャールズ・リヴァーに沿って延々と細長く続いている。これほど横長に続いている大学も珍しいと思う。地図を写真に撮ろうとしたが、画面に入りきらなかった。そのボストン大学は「お城」を所持している。冗談ではなく本当のことである。写真に見るように、ツタのからまる古風なお屋敷という感じだが、確かにThe Castleと呼ばれている。ウィリアム・リンゼイという商人が英国チューダー朝のマナーハウス(大地主のお屋敷)を意識して建てたものだという。後にボストン大 学に寄贈され、今は学長の住まいになっている。しかしまあ、世の中にはいろんな大学があるものだ。



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次に写真を撮ったのは11日(木)。この日はまず朝玄関前でたばこを吸ったついで(部屋は禁煙、みんな玄関前の階段に座って吸っている)にチャールズ・リヴァーを散歩した。研修後の夕方、まだ日が暮れるまで時間があったので朝散歩したコースをもう一度たどって写真を撮った。行程はハーヴァード・ブリッジからロングフェロー・ブリッジまで。歩いて往復した。片道2キロ半というところか。



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 最初は少し曇っていたがしばらくして太陽が雲から顔を出した。ハーヴァード・ブリッジからロングフェロー・ブリッジにかけて、川の右岸は緑地公園のように整備されている。川の水を公園の中に引き入れてあるので、それが池あるいは潟に見える。非常に美しい場所で、絶好のジョギング(散歩)コースになっている。とにかくジョギングやサイクリングしている人がやたらと多くて、時々前後を確認しないと危ないくらいだ。さらに芝生の上を歩くときは犬の糞を踏まないように下をよく見て歩かなければならない。



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 この日は川にヨットが浮かんでいた。青い水に浮かぶ白い帆が目に鮮やかだ。川と潟にはさまれた緑の散歩道。ベンチに座ってゆったりとくつろぐ人。絵葉書にでもしたいような写真が何枚でも撮れてしまう。いや、美しい景色ばかりではない。歩いているといろいろ面白いものが発見できる。アーチのようにしなった木。片側の枝ばかり大きくなってバランスを崩してしまったのか。ボストン・ポップス・オーケストラの指揮者として有名なアーサー・フィードラーの巨大な頭も置いてあった。薄い石板を重ねて作ったでこぼこのデザインがユニークだ。



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驚いたのはロングフェロー・ブリッジの近くで見つけた大砲。なんでこんなところに大砲が?見た感じでは独立戦争や南北戦争のころの古いものとは思えない。日本のように横に案内板が立っていたりはしないので、調べてみないと分からない。



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この日のもう一つの目的はロングフェロー・ブリッジの写真を撮ること。大きすぎて遠くからでないと全体が撮れない。すぐその下まで行った時にも写真を撮ったが、すでに陽がだいぶ傾いていて真っ黒に写ってしまった。いつかまた撮り直そう。



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ロングフェロー・ブリッジのすぐ近くに地下鉄の駅があるのはわかっていたが、そのまままた来たコースを引き返した。



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