浅間サンライン脇道探索 谷間の不思議空間

 昨日の曇り空とはうって変わって今日は晴天。外に出てみると道にうっすらと雪が積もっていた。昨日の夜忘年会から帰ってきたときには降っていなかったので、深夜に降ったと思われる。家のすぐ近くの見晴らしのいいところに出ると、山に面白い雲がかかっている。すぐ家に引き返しデジカメを取ってきた。山の天辺だけ雲から出ている。大して高い山ではないが、頭が雲の上に出ているとアルプスのような高い山に見えるから面白い。家に戻り珈琲を飲みながら音楽を聴く。至福の時間。聴いたのはジョン・レンボーンの「ア・メイド・イン・ベドラム」とダイアン・リーブスの「リトル・ムーンライト」。今月狂ったようにアマゾンで注文した中の2枚。どちらも良かった。共に5つ星を進呈。



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 待ちに待った晴天。昨日は天気が悪くてどこにもいけなかった。先週末も写真を撮っていないので今日はビシバシ写真を撮るぞ。1時頃出発。今日は久々に浅間サンラインの脇道探索に行くことにした。サンラインに出て小諸方面に向う。どこで脇道に入るかは全くその場の判断。行き当たりばったりがいい。今日は新家の信号で右折してみた。通ったことがない道だという以外に特に理由はない。すぐ右手にため池が見えた。邪魔にならないところに車を停める。この池は面白い池だった。小さな池で、池の形も周りの景色も別にこれといって特徴はない。ユニークなのは池の中に小さな祠があるのだ。たまたま近くを散歩していた老人に聞いたら弁天様だと言っていた(あるいは天神様だったか、記憶がはっきりしない)。随分いろんな池を見てきたが、池の中に祠があるのは初めて見た。帰ってから地図で調べてみたら新家池という名前らしい。いやあ幸先がいい。のっけから珍しい池を「発見」してしまった。



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 また新家の信号に戻り、今度はサンラインを突っ切り山側に向う。しばらく坂道を上がると今度は左手にまた池があった。これも車を停めて写真を撮る。天池と看板に書いてある。新家池より大きいが、こちらはふつうのため池。背景の山がきれいだったので、池と山を一緒に撮った。さらに上に向う。坂を上り詰めると見覚えのあるところに出た。確か前にも来た事があるぞ。そうそう、思い出した。昔学生だった頃に英米文学研究会の夏合宿でよく使っていた「黎明館」という民宿を探しに来てたどり着いた所だ。車を下りてすぐ近くの角を曲がると黎明館があった。5、6回は来ただろうか。帰ってからフリーソフト「そら日記」で調べてみたら前に来たのは2005年4月9日。その時は日記に次のように記述している。「民宿黎明館はまったく昔のままだった。もう改築しているかと思っていたがまったく変わっていない。中に入って民宿の人と話をしてみようかとも思ったが、なにせもう20年以上も前のことである。さすがに入るのは遠慮した。ちょっと先のところまで行くと山がきれいに見えた。山の向こうにまた山がある。何重にも山が折り重なっている。」もちろん今も建物は変わっていない。2年半ぶりか、懐かしい。今回はデジカメでしっかり写真を撮った。ついでに近くも少し歩いて写真を撮った。



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 さて、また車に戻り、道をさらに奥までたどってみる。道は一旦下り、また小さな集落の間の細い道を上がる。車1台がやっと通れる細い道を上りきると、また見覚えのある開けた場所に出た。そうだ前回もここまで来た。確かその先に大きなトラックが止まっていて何か工事をしていた。通れそうもないのでそこで引き返した記憶がある。今回は邪魔物がないのでさらに先まで行ってみた。ここから先は未体験ゾーンだ。しばらく進むと道が二股になっていた。右に行くと先ほどの集落に戻る感じだ。左折してみる。道は下りになる。その先は広い谷になっている。カラスが何十羽もいて、車が近づくといっせいに飛び立った。人家は遠くにいくつか見えるが人は誰もいない。ここもまた非日常的な不思議空間だった。何度も車を停めては写真を撮った。こういう空間に出ると興奮してしまう。一面枯れ草で茶色に見える。ところどころ地面に緑色の部分があるとほっとする。葉を落とした大きな木が広い空間の中で自己主張している。山の上にぽつんと1軒だけある家。遠くの市街地は霧にかすんでうっすらとしか見えない。谷を越えるとその先は林の中の道。朝まで降っていた雪がそこにはまだ残っていた。木の間から工場らしき建物が見える。こんな奥にまで人は入り込み、建物を建てているのか!どこまで道が続いているのか確かめてみたい気がしたが、道がぬかるんでいるので手前で引き返した。



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 来た道を戻る途中で、ふと気になった道があったので左折してみた。水の音が聞こえる。どうやら小川があるようだ。車を降りて、道から下を覗くと確かに沢が流れている。辺りを見回すと、道らしいものはないが下まで降りられそうだ。ぬかるんだ枯れ草の間を慎重に降りる。沢は道路と直角に交差するように流れている。つまり道の下をくぐっているわけで、降りてみると道の下にトンネルがあった。沢の横から写真を撮ったが、トンネルを正面から撮ってみたくなった。沢の向かい側からなら石伝いに沢の真ん中に出られそうだ。



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 ではどうやって向い側に出るか。ここから先はまるで将棋で何手も先を読む感じ。動き出す前にどこをたどればいいか、戻る時はどうすればいいかを見極める。まず向こう岸に出るにはトンネルの上を通るしかない。トンネルの上は幸い幅が80センチくらいあった。足を滑らせないよう慎重に渡る。沢に下りるのも結構苦労した。何とバラのような棘のある枝があちこちにあって迂回しなければならない。斜面が急角度なので慎重に足場を選ぶ。川床の石も滑りやすい。何とか沢の真ん中に出てトンネルと正面から相対した。反対側の出口が見える。これはいい写真になりそうだ。足元が不安定なので手がぶれそうになる。念のため写真を2枚撮った。



 さてどうやって戻る。最初は下りてきた側の岸に戻るつもりだったが、沢が細いので川を渡れそうだ。川を渡ってしまえば、またあのトンネルの上を通らないですむ。踏み切る足を比較的ヌルヌルしていない石にのせ、思い切って飛んだ。成功。しかし岸にたどり着いたものの、ものすごい急斜面だ。何度も足元を確かめ、片手で大きな石をつかみ、思い切って体を引き上げる。滑らなかった。後はとにかく這い上がるだけ。やっと元の場所に戻る。ははは、やったぜ!いや~、面白かった。誰もいない川原での小さな冒険。足をくじいて動けなくなっても誰も気づかない場所。携帯も持っていない。すこぶる危険だが、だからこそ面白い。買って間もない靴はだいぶ汚れたが、ほかは異常なし。



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 車に戻る。元の道に戻ろうかとも思ったが、そのまま先に行くことにした。いろんな道をたどってみたい。サンラインの滝原という信号に出た。信号を右折。すぐ隣に小諸IC北の信号があり、そのまた先が最初に曲がった新家の信号だった。後はサンラインから上田バイパスに入り、上田大橋で千曲川を渡る。そのまままっすぐ帰るつもりだったが、もう一つどうしても撮っておきたい写真があったのを思い出す。夕焼け色の山を背景に上田大橋の街灯の写真を撮りたい。毎回夕方ごろ上田大橋を通るたびに思っていたのだが、走っている車からではうまく撮れない。そこで橋の途中で左折した。橋が川をまたぐ直前にある道で、まっすぐ行くとアクアプラザに出る。橋の近くに車を停めるスペースがあった。車を降りて橋に出る。陽はすでに山の向こうに沈んでおり、空がうっすらと橙色に染まっている。丁度いい時間帯だ。街灯を何枚か写真に撮る。六文銭をうまくデザインした街灯で、気に入っている。また車に戻り、橋に出る。ところが橋に出た途端とんでもない失敗に気づいた。街灯が点灯しているではないか。しまった、さっき写真を撮った時は点いていなかったぞ。どうして気づかなかったのか。もう後3、4分待っていれば点灯している街灯を撮れたのに。ああ~、悔やんでももう遅い。まあいいや、近くなのだから今度また来て撮ればいい。



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