雲 天空のキャンバスに描かれた絵 7

 今回は2009年10月8日に台風一過の空を撮影したものを集めています。この年の台風18号はまれにみる強大な勢力を保ちながら列島を縦断し、各地で大きな被害を出しました。ところが、上田市はほとんど全く台風の影響を受けませんでした。電車は運休になり、市内の学校はすべて休校になりましたが、特に被害は出ていないと思われます。風もなく、雨も大して降りませんでした。以下は地域SNS「おらほねっと」に当時連載した文章です。

 今朝テレビで台風の状況を見ていた時には奇妙な感覚に襲われました。画面の中ではすざまじい強風に人が飛ばされそうになっていたり、ものすごい勢いで雨が叩きつけている映像が映っているのに、家の外を見ると葉っぱ一つ揺れていない。ほとんど風はないようです。小雨が降っているごく普通の景色にすぎません。 それでいて画面には「台風は長野県内を通過中」と出ています。本当に台風が来ているの?全く現実感がありません。まるで小雨の日に過去の台風の映像でも見ているような何とも不思議な感覚でした。

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 車で外を走ってみても、いつもと違う点はどこにも見当たりません。風で何かが飛ばされた形跡は全くない。実際、上田は不思議なほど台風の被害を受けることのない地域です。上田に来て21年になりますが、いまだ本格的な台風に遭遇したことはありません。山国のせいか、上田に来るころには台風もへろへろの状態で、台風とも呼べないものになっています。今回のように台風が勢力を保ったまま県内を通過することは稀ですが、その場合でも全く風がない。まるで見えない巨大なドームで市内が覆われている感じです。洪水もがけ崩れもない。そういう意味でも上田は実に安全で住みやすいところです。

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さて、今回掲載する写真はいずれも晴れ間が見えてきた午後3時半から4時半ぐらいの間に撮ったもの。1枚目は中野前池越しに独鈷山を撮りました。2枚目は美ヶ原の鉄塔群を、3枚目は撮影途中に現れた虹を撮ったものです。

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 上田は周りを山に囲まれた盆地で、かつそのまた周りを別の山々が何重にもとり囲んでいます。山は天然の要害。相当強力な台風でもそれを突き破れない。なにしろ上田のすぐ近くを台風が勢力を落とさずに通過しても、特にこれといった影響がないのですからその要害の堅牢さは驚くべきことです。

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 2時半ごろ急に風が出てきました。やや強い風ですが、到底台風と呼べるほどではありません。晴れ間が広がり陽も出てきたので、3時半ごろカメラを持って台風一過の空と雲の様子を撮りに行きました。しばらく家の近くで撮った後、十人の田園地帯に行ってみました。もう雲はだいぶ減り、地平線の近くにかたまっています。ちょっと移動しようと思って歩きだし、しばらくして振りかえったら何と空に虹が出ていた。これにはびっくり。ついさっきまで虹なんか出ていなかったぞ。見る角度の問題だろうか。

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 かなりくっきりとした虹で、左側がよく見える。少し位置を変えると右側もうっすらとではあるが足元まで見えます。いやあ、写真を撮りに行ってみるものですね。こんな思わぬ収穫があるとは。

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 下の写真はいずれも自宅近くの中野前池周辺で撮ったものです。 家の近くに広い田園地帯が2か所あります。家のすぐ近くの道をはさんでそれぞれ両側にあります。どちらも朝と夕方には犬を連れて散歩している人がたくさんいます。

 僕の住んでいるところは塩田平と呼ばれる平地で、どちらの田園地帯に出ても360度見渡せます。四方どこを見ても山に囲まれているのですが、塩田平は広大な平地なので圧迫感はありません。独鋸山が一番近い山で、家の真正面にあります。そして家と独鋸山の間に横たわっているのが写真の田園地帯なのです。

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1枚目は中野前池と独鈷山の東側を撮ったもの。池の中ほどに水門調節のバルブがあります。2枚目は南西側、美ヶ原の鉄塔群がある方向を撮っていますが、鉄塔はまだ雲に覆われていて見えません。手前は十人の広大な田園地帯です。この田園地帯の中に立つと周りが360度見渡せます。3枚目は手前に木を入れて独鈷山を撮ったもの。まだ雲は残っていますが、きれいに晴れ渡っているのが輝くほど明るい画面から分かります。

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 さて、今度は光り輝く塩田平から目を転じて、まだ怪しげな雲が残る山の上の写真を載せましょう。1枚目は子檀嶺岳が写っていますので西側の空を撮ったものです。こちらは山の上にざわざわと雲が密集し、薄暗い不気味な雰囲気です。台風の名残が残る空といった感じでしょうか。

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 2枚目は南西方向。こちらはだいぶ雲は少なく空が輝いています。その分山が黒々とした塊のように写っています。山の塊のやや左側に美ヶ原の鉄塔群が小さく見えています。右側の 黒々とした三角形の山が女神岳です。この山は角度によっては本当にきれいな三角形をなしています。

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 3枚目は再び西側の空です。子檀嶺岳のやや南側をクローズアップで撮りました。こちらは雲の様子が何とも神秘的です。大きな雲の塊の真ん中がやや薄くなっており、うっすらと青く見える空にイカのような雲が浮かんでいます。見ようによっては狭い水路をすり抜ける原子力潜水艦シービュー号のようにも見える(譬えが古すぎるか)?

 最後に、この日撮った写真をさらに6枚載せておきます。

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