安曇野滞在記(1日目)

 連休中の5月1日から3日まで安曇野(あづみの)で過ごしました。泊まったのは「絵本美術館」付属のコテージ「森のおうち」。言うまでもなく妻の好みですが、文字通り森の中にあるなかなかいい雰囲気のコテージでした。2階建で、各階に3部屋ずつ、つまり6組しか泊まれません。それなのに予約が撮れたのは何と4月の29日。宿泊日の2日前です。理由は簡単。2日の月曜日が平日なので連休が1日の日曜までと3日の火曜日からの二つに分断され、1日と2日はその谷間になっているからです。そこだけ予約が少ない。しかもうちの職場は29日の金曜日を出勤日にして代わりに2日の月曜を休みにしたので、連休の谷間をうまく利用できたのです。

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 安曇野は上田に来て2、3年目くらいに一度行ったことがあります。その時は大王わさび農場や碌山美術館などに行きました。それからおよそ20年ぶり。憧れの安曇野にまた行ってきました。ここは全県これ観光地とも言うべき長野県にあっても群を抜いて魅力のあるところです。非常に垢抜けした都会的で素敵な店がたくさんあるにもかかわらず森や自然の環境が多く残っている。観光マップを見ると分かりますが、恐らくその秘密は観光名所や名店があちこちに点在していることにあるのではないでしょうか。1か所に集中すると都会化します。しかも安曇野は別荘地も多いので、その周りは森が多く残っているのです。観光名所や名店が適度に散らばり、その近くには別荘風のしゃれた建物が立ち並ぶ。都会ではないのに田舎じみていないのは、信州の都市部で一番垢抜けしている松本が近いということも影響を与えているでしょう。

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 写真の最初の2枚は穂高駅の駅舎。木造のまだ新しい感じの駅舎でした。安曇野らしい作りの建物で、驚いたことに駅舎内に「アートギャラリー穂高」があったりします。いかにも安曇野らしい。ギャラリーと喫茶店がやたらと多いのが安曇野の特徴です。次の2枚は駅の前にあった双体道祖神。安曇野はたくさんの双体道祖神があることでも知られています。案内板によれば穂高だけでも83体あるそうです。

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 さて、安曇野で過ごした3日間を順を追って紹介してゆきます。まずは穂高駅周辺から。わざわざここに立ち寄ったのは駅前に「ひつじ屋」という安曇野の案内所的な役割をしている店があると何かで読んだから。行ってみるとそこはレンタル・サイクルの店で、喫茶室が併設されていました。上の写真が「ひつじ屋」の写真。丁度お昼の時間だったので、食事もそこでしました。僕はカレーライスを頼んだのですが、これが実においしかった。地図などをもらう。壁に貼ってある外国の写真が素晴らしかった。また、山口マオさんのグッズがたくさん置いてあったので、バッグとカレンダーとマッチ箱を買いました。山口マオさんとの出会いは読書会の時に使ったテキスト『宮沢賢治短編集』(日本語と英語の対訳本)の挿絵です。宮沢賢治の短編ももちろん良かったのですが、山口マオさんの挿絵がまたユニークで興味を惹かれたのです。その後小諸の喫茶店「読書の森」でまた山口マオさんの作品と出合いました。そして安曇野の「ひつじ屋」でまた出会ったわけです。

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 駅周辺で撮った写真をもう2枚付けておきます。上の1枚目は駅前通りの街灯。ユニークな家の形をしていました。2枚目はマンホールの蓋です。安曇野の象徴である常念岳とシャクナゲの花が図案化されています。安曇野市の市の花がシャクナゲなのかと思ったら、なんとワサビでした。有名なワサビ田があるのでそれ自体は不思議ではないのですが、ではなぜシャクナゲなのか?調べてみて謎が解けました。マンホールの蓋には安曇野ではなく穂高と書いてあります。これがヒントでした。合併前の穂高町の町の花がシャクナゲだったのです。ちなみに、安曇野市は2005年に南安曇郡豊科町・穂高町・三郷村・堀金村、および東筑摩 郡明科町が合併して誕生しました。

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 宿泊先である「森のおうち」は文字通り森の中にありました。教会風の入り口を持った美術館と、別棟になっているコテージが並んでいます。コテージは2階建で、各階に3部屋ずつあります。僕らが泊まったのは2階の「さざんくろす」の部屋。部屋の名前は『銀河鉄道の夜』に出てくる星座の名前から取っているようです。
 部屋の中は広々としていました。台所兼キッチン(6畳くらい)とベッドルーム(12畳くらい)からなり、ベッドは3台置いてありました。食器や調理器具も揃っていて、自炊できるようになっています。
 上の写真の1枚目は木の彫刻と絵本美術館。2枚目はコテージ。「さざんくろす」は2階の一番左側の部屋。3枚目は入口にあるティールーム「ポラーノ」の看板。朝食はここで食べました。

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 宿である「森のおうち」でしばらく休憩した後、さっそく出かけました。最初に行ったのは八面大王足湯。八面大王とは安曇野に伝わる伝説上の人物です。坂上田村麻呂と戦った英雄という説と、民を苦しめた鬼という説があるというのが面白いですね。足湯には名前の通り、真ん中に八つの面が掲げられています。足湯に入ってみましたが、いろんなゴミなどが浮かんでいてお湯が汚かった。ゴミなどが入りやすい構造になっていて、その点では別所温泉の足湯の方がずっといい。日帰り温泉入浴ができる「ヘルスハウス」の場所も八面大王足湯の近くにあることも確認しました(上の写真の2枚目は八面大王足湯近くにあった双体道祖神)。

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 次に行ったのが「シャロム」です。ここは「シャロム・ヒュッテ」というロッジと、レストランやショップがある施設。最初はここに泊まりたかったのですが、既に予約でいっぱいでした。なにしろ宿泊施設としては県内一の回転率だそうですから無理もない。
 別荘地の一角にあり、狭い道を縫うようにして行かねばならないのが面倒ですが、おかげで閑静な環境が守られています。ヒュッテの中には入りませんでしたが、その外観は非常に素晴らしい(上の2枚)次に安曇野を訪れる時にはぜひ泊まってみたいと思いました。

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  ヒュッテの隣にショップがあります(上の2枚)。シュタイナーの考えに基づく木のおもちゃや本などを売っていました。中に入ると誰もいません。買いたい物がある時は、隣りのレストランに商品を持っていって料金を支払うシステムになっています。ここでTシャツを買いました。

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支払いのためにそのまた隣にあるレストランに入りました(上の写真)。ここはオーガニックレストランで、電磁波過敏症の妻はその点にひかれていたわけです。ここで塩こしょう、黒米などを買いました。3日目に帰る時にも立ち寄って食材を買いました。車が1台ようやく通れるような細い道を通ってゆかなければたどり着けないので面倒ですが、却ってその隠れ家のような雰囲気が素敵でもあります。なるほど人気があるのも頷けます。

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 夕方でしたがまだ時間があったので、「アルプスあづみの公園」へ行ってみました。しかしもう閉まっていました。そこで、その上にある延命水を汲みに行くことにしました。観光地図で見るとすぐ近くにあるように思えましたが、かなり山奥に入った所にありました。
 だいぶ山に入った所で予想もしないものに出会いました。野生の猿です。桜の木に登っていて、桜の花を一心不乱に食べていました。野生の猿を見かけるのはめったにない機会です。実際この時が初めてでした。3頭いましたが、そのうちの1頭が木から下りてきたので、車から降りずに窓越しに写真を撮りました。

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 そこから少し上がった所に大水沢の滝がありました。車を停めて写真を撮る。落差は結構あるのですが、滝の幅が狭いので、写真に撮るとあまり迫力がでません。割愛します。  そこからさらに登った所に延命水がありました。岩から樋が渡してあって水がその樋から流れているのだろうと想像していましたが、その想像をはるかに超えた湧水でした。岩肌を滝のように水が流れ落ちているのです。かなりの水量です。高さも幅も数メートルはあります。2リットルのペットボトルを6本ほど持っていったのですが(温泉のお湯を汲んで帰ろうと用意してあったのです)、あっという間にいっぱいになってしまいました。ものすごい勢いで水が流れているので、ペットボトルを置く時と取る時かなり濡れました。それでも苦労した甲斐があって、 まろやかでおいしい水でした。

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 延命水を汲んだ帰りがけに烏川渓谷緑地に立ち寄りました。ここは「アルプスあづみの公園」のすぐ上流側に隣接している緑地帯です。上ってくる時に吊り橋が目に入ったので、帰りに立ち寄ろうと思っていたのです。
 そこが烏川渓谷緑地というかなり広い緑地帯になっていることは案内地図を見て知りました。時間があればじっくり歩きまわってみたい魅力的な場所でしたが、もう夕方なので吊り橋のあたりだけ写真を撮りました。吊り橋がかかっている川はからす川で、つり橋の名前は烏川渓谷橋です。後で手に入れたパンフレットによると、川の上流部分は森林エリア、下流部分は水辺エリアになっています。川沿いに散歩道が走っており、森と水辺、様々な生き物やその生息地(ビオトープもあります)を観察しながらウォーキングが楽しめるようです。結局滞在中はこの1度しか訪れる事はできませんでしたが、いつか時間がある時にゆっくり歩いてみたい場所でした。

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 上の写真は一夜明けて、5月2日の朝撮った写真。宿の近くを朝散歩していると、すぐ近くに温泉宿がありました。その庭に咲いていたのが写真のミズバショウ。 水は枯れていましたが、花はきれいに咲いていました。こんなところでミズバショウと出会うとは。ところがその日の夕方、また巨大なミズバショウと出会うことになるのです。

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