ゴブリンのつれづれ写真日記

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zoom RSS 小諸散策 1

<<   作成日時 : 2009/11/20 19:00   >>

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 6月7日に小諸を散策しました。小諸についてはほとんど知識がないので、とにかく駅の周辺を歩いてみた。道路地図に小諸宿とあるので古い町並みがありそうだ。適当に歩き出して町の人に聞いたら、本町辺りなら古い町並みがあるという。行ってみるとなるほど実にいい町並みでした。

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 まずレポートしたいのはお昼を食べた蕎麦屋さん「そば七(そばや七良右ヱ門)」です。この店は本町と呼ばれる一角にありますが、その並びは本町の中でも特にすばらしい。左隣に骨董店が2軒並んでいて、その店の構え、店表の飾りつけが凝っていて目を引きます。ここなら良さそうだと瞬時に判断して入ってみた次第。まず店内に入ってすぐ気づいたのは天窓。思わず立ち上がって下から覗いてしまいました。天井を四角にくり抜いてその先端にガラスの天窓がついています。くり抜いた形は、何と言うか、美ヶ原の「美しの塔」のような形です。店の主人に聞いてみると、そのあたり独特のつくりらしい。昔はガラス窓がなかったので、細紐で木製の蓋を開け閉めしていたそうです。

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 天窓の下は帳場だったらしい。京の町屋のようにそのあたりの家は細長いつくりで(ただし、その店はそれほど長くないと言ってました)、明り取りのために天窓が必要だったようです。また入り口の上の二階部分は職人が住み込んでいた部屋だそうです。窓に格子がついており、その奥に障子がついています。呼べばすぐ声が聞こえるようになっていたのだと(普段障子は開けてあったのでしょう)。面白いのはその下にある階段状の棚。これはかつて実際に階段として使用されていたとのこと。箱段とその辺では呼ぶそうです。下に車か何かがついていて、女性でも簡単に移動できるようになっているというのにはびっくり。

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 入り口と反対側に座敷がありますが、その上の2階にも同じような障子窓があります。そこは大事なお得意さんが来たときに商談に使っていたそうです。入り口の向かいにあるので、別のお得意さんが入って来たときもすぐ分かるようになっていたのだと。例の箱段をそこに移動すればそこから降りられる。昔の人の工夫には驚きますね。

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 他にも、この家には大黒柱がない(理由は分からないとのこと)とか、柱は普通檜を使うがここは松だったか何かを使っていると言っていました。会話の中で、「この屋敷は」というような表現を一度使ったので、「おや」と思いました。帰ってからネットで調べていて、納得がいきました。この建物は江戸末期(1806年ごろ)のものらしく、当時料亭「源氏庵」として建てられたようです。後にオンワードの樫山家(懐かしい、子供のころテレビでCMをやっていた)や志賀銀行として利用されていたが、その後空き屋になっていた。その建物を現在の店主さんがなんとか残したいという気持ちで自力で改装してそばの店にしたということです。町並み保存による町おこしのシンボルのひとつで、落語会なども開かれたりするようです。

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 小諸を歩いて感じたのは、町並みの美しさと建物の美しさです。町並みは本町が何と言っても素晴らしいですが、路地を歩いていると古い趣のある建物に良く出会います。上の写真は「古民家の美しさ」というタイトルをつけたいような建物です。こういう建物にはなぜかとても惹かれます。

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上の写真もその近くで見つけたもの。山崎長兵衛商店の一角と思われます。窓のデザインが何ともユニークです。この建物は倉庫だそうです。19から20世紀のドイツ・オーストリアのセセッション様式の影響を受けているということです。

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 上の写真は酢久商店。信州味噌株式会社の小売部門だそうです。今年改装したばかりのようですね。どっしりとした造りの建物ですので、ものすごい存在感があります。二階に同じ形の窓を6つ並べるデザインもユニークです。いや、建物も立派ですが、何と言っても目を引くのはその隣にある金属製の巨大なサイロ。味噌の原料になるダイズが入っているそうです。

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40号線沿いの通りは荒町というエリアです。昔は荒町銀座といわれた商業の中心地で(写真に「荒町銀座会」という看板が写っています)、大正時代ににぎわったため洋館が多く残っているそうです。またお寺も多く寺町のような趣もあります。

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 山吹味噌を過ぎると左手に「コミュニティテレビこもろ西館」の黄色いモダンな建物があります。ずいぶん新しい建物だと思ったら、昨年の7月にオープンしたばかりのようです。「コミュニティテレビこもろ」(CTK)のアンテナショップで、2006年にオープンした「HAL相生町店」に続く2号店です。CTK ケーブルテレビ加入者のサポートなどを行っているようですね。

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 右手には家具や生活雑貨を扱う柳田茂十郎本店のどっしりとした建物があります。この建物は平成14年に第9回小諸町並み賞を受賞したようです。天辺にお堂のようなものが載っているのが実にユニーク。これは何と望楼だそうです。光岳寺の門のところで道はほぼ直角に左に折れます。その先が本町のようです。光岳寺に至る途中に海応院と宗心寺があります。宗心寺は正面の写真しか撮りませんでしたが、光岳寺と海応院は中まで入って写真を撮りました。

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 道が左に折れているあたりに案内柱が立っています。小諸宿、北国街道本町、虚子庵0.8km、ほんまち町屋館0.3kmなどと書かれています。同じ案内柱を歩いていて何度か見かけましたが、なかなかいいデザインで気に入りました。街の雰囲気に合ったデザインになっていることに感心しました。

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 本町の通りは本当に素晴らしい町並みでした。往時を忍ばせる木造の建物がずらりと並んでいます。建物は新しい感じなので建て替えている(あるいはリフォームされている)と思われますが、昔の雰囲気を壊さないように配慮されています。通り全体に海野宿のような統一感があります。

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 モダンな建物もあるのですが、ところどころ立っている円柱型ポスト同様、不思議と町並みになじんでいます。本町らしい雰囲気を維持しようという地域の方たちの努力と意識の高さが感じられる通りでした。

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 本町は興味の尽きない通りです。上の写真は「そば七」のすぐ隣の(というより棟続きの)建物です。2軒とも骨董や古美術などの古物を扱う店のようです。それにしても建物の味に加えて、展示と装飾をかねた物品の配置が何ともいえぬ雰囲気を作り出しています。この通りで一番目を引く場所ですね。しかしあの花瓶として使われているのは便器ではないか!何という大胆な発想。マルセル・デュシャンの「泉」よりすごいぞ。偉い、偉 い!

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 上の薬局と塗料店もすごい。こちらはまったく飾り気はないが、看板がなければ誰も薬局や塗料店だとは想像もしないどっしりとした構え。このミスマッチがなんともシュールですね。いまにも頭にまげを結って、富山の薬売りの格好をした人が薬局から出てきそうです。

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 本町の通りには上の写真のようなモダンな建物もあります。しかし、だいたいは新しい建物でも「ほんまち町屋館」のように通りの雰囲気にあった作りになっています。本町の通りは「ほんまち遊子公園」と大塚酒店のところで141号線と交差します。そこを渡ると旧本陣の方に行きます。

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