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別所線の八木沢駅に行ってみた。このあたりをゆっくり歩いてみるのは初めてだ。どういうわけだろう、駅の周辺は不思議な雰囲気が漂っている。別所線の駅の中では随一の不思議空間だ。言葉ではうまく表現できないが、そこだけ周りと雰囲気が違うのだ。駅の反対側、南側は塩田の大穀倉地帯。一面田んぼばかり。その先は独鈷山が立ちはだかり視界をさえぎっている。北側は駅のすぐ横を湯川が流れており、川の向こう側は家が建ち並んでいる。駅のすぐ近くに八木沢橋がかかっていて、橋を渡るとすぐT字路になっている。突き当たりは八木沢の公民館である。駅の横から橋を通して公民館を見るととても懐かしい風景を観ている感覚を覚える。なぜなのか自分でも分からない。
  
別所線の各駅はそれぞれ何度も見ているが八木沢駅だけは数回しか近くを通ったことがない。見慣れていないというのも理由の一つだろうか。どうもこの駅北側の家並み、川の位置、木造で水色に塗られた古い駅舎、駅の並びの古い木造の建物、これらの配置がどこか不思議な佇まいを醸し出しているのだろう。一気に時代が何十年かさかのぼってしまったような感覚。どうも、ずいぶん昔に見たどこかの風景とオーバーラップするようだ。どこだろう。修善寺か?まあ謎のままにしておく方がいいかもしれない。駅の写真と湯川の写真(湯川は八木沢駅のすぐ手前で線路と交差し、線路の下をくぐって北側に出る)を撮った。
  
その後駅の周辺を歩いてみる。公民館の前の道路は片側に黄色い壁が並んでおり、その下を水路が流れている。趣のある道だ。少し先に行くとのどかな風景が現われた。田んぼのあぜ道に菜の花が並んで咲いている。家の横に細い水路が流れている。絵に描いたような田園風景。ほっとするような眺めだった。
  
車に戻り別所まで行く。近くの山の天辺から2本のワイアーを張り、鯉のぼりがずらりと並んで泳いでいる。依田川の鯉のぼりが有名だが、そういえば別所でもやっていた。前にも見たことがあるがすっかり忘れていた。
  
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