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今年のブログの締めくくりとして、私ゴブリンが選定した上田周辺のユニークな形の橋ベストテンを発表します(特に順位はつけてありません)。審査基準には形のユニークさだけではなく、当然橋としての美しさも含まれています。7月に鹿教湯温泉の五台橋を訪れた段階でベスト9まで絞り込んでいました。その時点のベスト9はハープ橋、ローマン橋、塩野神社の神橋、生島足島神社の御神橋、醤油久保橋、馬坂橋、御八城大橋(みやしろおおはし)、鎌倉橋、そして五台橋。 しかしまだまだ知らない橋があると思い、最後の1つの枠は慎重に選ぶことにしました。その後昭和橋、大久保橋、大杭橋、笄(こうがい)橋、大望橋などの千曲川勢や新しく出来たりんどう橋が大攻勢をかけ混沌としてきました。最終結果はりんどう橋と昭和橋が見事入選、当確と見られていた鎌倉橋ははじき出されて落選の憂き目に。 選ばれた10の橋のうち、2大横綱ともいうべきローマン橋とハープ橋については説明不要でしょう。橋の形としては、ローマン橋はアーチ橋、ハープ橋は斜張橋と呼ばれます。ローマン橋のようにアーチが路面の下にあるのは上路式、大久保橋のように路面の上にあるのは下路式と呼ぶそうです。ハープ橋のような斜張橋は形が美しいのでここ20年の間に全国で数百橋ほど作られたようです。中でも瀬戸大橋、明石大橋、しまなみ海道の多々羅大橋などが有名です。 五台橋、塩野神社の神橋、生島足島神社の御神橋の3つはいずれも屋根付きの橋です。穂高町の満願寺微妙橋、筑波神社御神橋、金比羅宮鞘橋、弥彦神社玉ノ橋など、屋根付き橋は神社と関係の深いものが多いようです。醤油久保橋と馬坂橋は木製の橋。共に形がユニークです。醤油久保橋はなんと言ってもあの灯篭が目を引きます。あんなものが付いている橋はほかに見たことがない。時代劇の舞台にぴったりな、木組みの古びた様が味わい深い。馬坂橋は沈下橋(沈み橋)です。最近架け替えられたまだ新しい橋。沈下橋としては典型的な形ですが、この地域には他にないのでユニークさでは際立っています。ちなみに笄(こうがい)橋も沈下橋のようです。 御八城大橋はかなり大きな橋で、街灯の形や歩道の模様がユニークです。昭和橋は補修されることになりましたが、9連のアーチが連なる姿はとても美しい。近くで見ると痛んだところさえ味があります。りんどう橋は今年出来たばかりの真新しい橋。その名の由来となった青い色が目に鮮やかです。橋の半分にだけアーチをかけた形もユニーク。 残念ながらベストテンに入らなかった橋にも言及しておきましょう。鎌倉橋はその名の通り朱塗りの雅な形が目を引きます。ただ欄干の形にもう少し工夫が欲しかった。鹿教湯温泉の万年橋と千曲川に架かる大杭橋は共に鉄製の吊り橋。特に万年橋は林の中にひっそりと隠れるような佇まいも魅力的です。大杭橋は残念ながらまだ明るいところでは見ていません。だいぶ古びた橋で、独特の趣がありそうです。大久保橋はよくある赤いアーチ型の橋。珍しくはないのですが、近くで見ると結構きれいな橋です。 大望橋は三角形を組み合わせたトラス橋ですが、何よりも遠くからでも目立つあの黄色い色が気に入っています。車1台通るのがやっとという狭さで、地元の人は歩いて渡ったりしています。地元の人たちの橋という親近感がいい。笄橋は、欄干自体はどこにでもある普通の形ですが、橋全体が台形になっているところがユニーク。台形の角が丸まっていないので車の腹を擦りそうです。一旦堤防から川原に下りてから橋に上がるという作りも珍しい。望月橋は橋の袂に4つの塔が立っている姿がユニーク。近くには弁天窟や石碑などがあって文化的な雰囲気も帯びています。 津金寺の観音橋と上田の袋町を流れる蛭沢川に架かる柳橋は小さくてかわいい橋。木製の観音橋は緩やかなアーチ状になっていて姿が美しい。柳橋はどっしりとした石造りの枠に鉄製の模様をはめ込んだ橋げたの形がすっきりしてきれいだ。 こうして見てみると上田周辺にも様々な形の橋があることが分かります。でも残念なのは石橋があまりないこと。全国には実に美しい石組みの橋があります。いつか美しい弧を描いた石橋と出会いたい。これからも橋の探索を続けます。いつの日か「ユニークな形の橋20選」を発表できたらいいな。 <橋の形式等については、平野暉雄著『橋を見に行こう 伝えたい日本の橋』(自由国民社)を参照しました。> ■ユニークな形の橋ベストテン ハープ橋(新幹線、千曲川) 五台橋(内村川) 塩野神社の神橋 生島足島神社の御神橋 醤油久保橋(浦野川) 馬坂橋(依田川) 御八城大橋(鹿曲川) 昭和橋(千曲川) りんどう橋(依田川) ■その他のお気に入りの橋 大杭橋(千曲川) 望月橋(鹿曲川) |
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